収入が250億円を超えた、アニメ映画「君の名は。」のBlu-ray・DVDが2017年7月26日に発売され、ランキング上位を独占しています。「君の名は。」は2016年8月26日に全国ロードショーされ、口コミで評判が広がり、社会現象を巻き起こした話題の映画。2001年公開の『千と千尋の神隠し』に次ぐ、日本映画の歴代興行収入で第2位に達するほどの人気です。
日本のみならず海外でも人気で、韓国・中国・タイ・台湾・ベトナムでは、現地で公開された邦画として歴代興収の新記録。アメリカ合衆国、カナダでは、2017年4月7日より公開され、興行収入は500万ドルを突破し話題を呼んでいます。実は私自身、この映画のことを韓国人と中国人の友人から教えてもらいました。今日はアニメ映画「君の名は」の面白さについてご紹介致します。
映画「君の名は。」と、NHKドラマ「君の名は」は別
この映画の名前を聞いた時、私は別のストーリーをイメージしていました。それは60年以上前にNHKで公開された「君の名は」で、真知子と春樹という二人の主人公が関わる三角関係の恋愛ドラマ。なにやらドロドロした大人の恋愛ストーリーかと思っていたのですが、このアニメ映画「君の名は。」は全く別のストーリです。
映画「君の名は。」のあらすじ
「君の名は。」は、東京に住む高校生男子「瀧くん」と地方に住む高校生女子「三葉(みつは)」の主人公二人が繰り広げる、不思議な出来事がやがて二人の心を繋ぎ、奇跡を生むという、感動のアニメ映画です。不思議な出来事というのは、二人の体が交互に入れ替わる、というもの。つまり、「瀧くん」の魂が「三葉」の体に入り、「三葉」の魂が「瀧くん」の体に入る、ということです。
最初のうちは、お互いの体が入れ替わるものの、考え方や性格は変わらない為、徐々に双方の人間関係に影響を及ぼし、ちょっとしたアクシデントがあったりしますが、二人は互いにこの現象に馴染んでいきます。それがある日をきっかけに終わりを告げ、「瀧くん」が一度も会ったことのない「三葉」を探しに行く、というところから、アニメ映画「君の名は。」のクライマックスが始まります。
映画「君の名は。」のクライマックス
映画の中では、「瀧くん」と「三葉」は互いに一度も会ったことがありません。「三葉」は「瀧くん」が東京に住んでいることを知っていますが、「瀧くん」は「三葉」が住む田舎が具体的にどこなのか、知らずにいた為、目で見た景色だけが頼り。その記憶を紙に描写し、それだけを頼りに「三葉」を探しに行きます。その絵をたまたま目にした人の証言により、事実を知ることになるのです。
アニメ映画「君の名は。」の見どころは事実を知ってからの「瀧くん」の行動。彼はそれまで「三葉」に入れ替わっていた時の、記憶を必死に思い出し、どうすれば彼女に会えるのかを考えて、ある行動に出ます。ここから先のお話は、ネタバレになりますので、実際にDVD等でお楽しみ頂ければと思います。
映画「君の名は。」の魅力
純粋に相手に会いたい、助けたいという気持ちが時を超えて重なり合う感動もそうですが、アニメ映画「君の名は。」の衝撃的なストーリー展開が見る者の心を捉えていると感じます。また日本の宗教である神道に対する考えが、ストーリーに組み込まれていることも、アジア各国や北米の国にとっては非常に神秘的であり魅力的なようです。ちなみに「三葉」の家は神社で、巫女の家系です。
神道とは
神道(しんとう)は、日本の宗教。山や川などの自然や自然現象、また神話に残る祖霊たる神、怨念を残して死んだ者などを敬い、それらに八百万の神を見いだす多神教。自然と神とは一体的に認識され、神と人間とを取り結ぶ具体的作法が祭祀であり、その祭祀を行う場所が神社であり、聖域とされた。
まとめ
- アニメ映画「君の名は。」と、NHKドラマ「君の名は」は、全く別のストーリーである。
- アニメ「君の名は。」のクライマックスは「瀧くん」が「三葉」を探しに行った結果、衝撃の事実を知るところから始まる。
- 海外でも人気の背景には、日本の宗教である神道が神秘的に映るからと考えられる。
ロマンティックなカップル展開も魅力的ですが、純粋に人を思う気持ちは本当に美しいですね。恋人だけではなく、友達も、家族も、です。単純なことほど、人は忘れてしまいがちですが、誰かの為に必死になれることは素敵だ、と改めて感じる海外でも圧倒的な人気を誇るアニメ映画「君の名は。」、是非ご鑑賞ください。
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