2017年2月に発表された、アメリカ合衆国の音楽界で最高の栄誉とされる第59回グラミー賞を、アデル(Adele)が主要3部門を含む5部門を制覇する快挙を達成しました。アデルが受賞したのは最も権威があるとされる、年間最優秀レコードに「ハロー(Hello)」、年間最優秀アルバムに「25」、年間最優秀楽曲にハロー(Hello)、最優秀ポップ・パフォーマンスに「ハロー(Hello)」と最優秀ポップ・ボーカル・アルバム「25」。
こういった名誉ある賞とは無縁の人気スターはたくさん存在しますが、アデルは同賞の常連。前回に続いて今回も主要3部門に選ばれたことは、グラミー賞始まって以来の歴史的出来事です。日本ではあまり有名ではないアデルですが、どういう歌手なのか?代表曲「ハロー」は、洋楽の主題歌として有名になったのか?なぜ世界的売り上げ記録を作るほどの曲になったのか?今回は彼女とその曲の魅力について、ご紹介します。
アデルとは
アデル(Adele)は1988年生まれのイギリスの歌手。2009年の米国グラミー賞で最優秀新人賞と最優秀女性ポップボーカルパフォーマンス賞の2部門、2012年の同賞で主要3部門を含む全6部門の賞を獲得し、2012年9月で全世界での総売上が2300万枚を突破という、21世紀に入って以来、歴史に残る売り上げを誇る、世界トップクラスの女性歌手です。
「アデルの曲が有名になった背景は、映画の主題歌か何かのせい?」と思う人もいるかもしれませんが、英語圏国で映画やドラマの主題歌となったことがきっかけ、という情報はありません。あくまでも、アデル自身の歌とパフォーマンスによるものです。
アデルの一番の魅力は?
アデルの最大の魅力は、類まれなるボーカリストの才能。年間最優秀アルバム賞を受賞したのがアデル3枚目のアルバムとなる「25」の中にある、彼女の歌の代表作ともいえる、愛の曲「ハロー(Hello)」は、彼女のボーカルとしての歌唱力、表現力、歌詞も群を抜いています。ハロー(Hello)の公式Youtubeをご覧ください。
「I must have called a thousand time to tell you I’m sorry for everything that I’ve done.(全部ゴメンと1000回でも電話して伝えればよかったのに)」と訴えかける歌声は、人を愛することの苦しみや切なさを抱えて生きる世界中の人々の共感を呼びました。この「ハロー(Hello)」は21世紀を代表する名曲として、一生歌い継がれる曲になるであろうと言われています。
日本でのアデルの知名度
日本でもアデル(Adele)のアルバムが売れてはいるものの、他の英語圏諸国と比べると人気も売り上げも低い。邦楽が洋楽のシェアを上回る国であること、また彼女の良さが歌詞を反映した歌唱力と表現力であることから、その良さが存分に理解されないことが売り上げの低さにも繋がっているようです。現在、アデル(Adele)はコンサートの為、世界中を旅しているが、その中に日本は含まれてはいません。
今後、日本人歌手、あるいはアジア圏国の歌手が彼女の曲を自国の言語でカバーして歌う、それをドラマや映画の主題歌として使うという可能性は否定できないですね。
アデルのプライベートについて
アデル(Adele)は自身のプライベートをあまり公表していません。ツイッターやフェイスブックなどで、ハローなどの各曲や、アルバムなどに関する情報発信は行っているものの、あくまでも音楽に関する内容が中心です。実際、検索サイトで調べてみても、彼女のプライベートに関わることは出てきません。これは自身が表現したいことは全て音楽で、というのが、本人のスタンスだからでしょう。
アデル(Adele)とアルバムの売り上げを競っているビヨンセ(Beyonce)は、その美貌、スタイル、ファッション、家族関係に至るまで、ゴシップ記事に取り上げられています。ビヨンセの場合、映画の主題歌となったことで追い風となり、売れた曲もあります。ビヨンセについての詳細は下記ウィキペディアをご参考ください。
一方のアデル(Adele)はというと、主題歌としての採用に固執していないようです。ぽっちゃり体系の愛嬌のある顔立ちで、素晴らしいファッションセンスがあるわけではありません。ゴシップに興味もなければ、人に左右されない、といった自身の生き方を貫いています。
まとめ
- アデル(Adele)は21世紀に入って以降、シングルアルバム共に歴史的な売り上げを誇る、世界を代表するイギリス人女性歌手。
- アデルの魅力は、彼女のボーカルとしての歌唱力、表現力、歌詞であり、代表作「ハロー(Hello)」は後世に残ると言われるほどの名曲である。
- 映画の主題歌になった曲は英語圏では現在なし。プライベートを切り売りもしていない背景から、歌のみで勝負をしている、非常にプロ意識の高い歌手である。
アルバムで聞くだけでも、非常に心に残る歌声のアデル(Adele)。プロモーションビデオでの彼女の表現力は、その曲の魅力を最大限に引き出しており、それはまさに芸術そのものです。インタビューで受け答えする彼女の表情は、非常にお茶目でかわいらしく、それでいて堂々とした品格が備わっています。近い将来、日本にもコンサートに来てくれることを願いたいものですね。
補足:アデルに関する最新記事は、下記の通り。合わせてご覧下さい。
コメント