アメリカ、ロサンゼルスで現地時間の2018年1月7日、テレビと映画の優秀作品を選ぶ第75回ゴールデングローブ賞の授賞式が開かれました。ハリウッドを揺さぶる性的暴行問題が明るみに出始めて以来、初の主要な授賞式。出席者の多くは黒い服で被害者に連帯を示し、受賞者の多くも、声を上げる女性たちに共感を示しました。
式典では、性的暴力の被害者と連帯する「Me Too」運動や、性的暴力をこれ以上容認しない、「Time’s Up」運動が、事実上のテーマで、映画界への長年の功績を称える「セシル・B・デミル賞」を、人気司会者であり実業家のオプラ・ウィンフリーさんは、「夜明けはすぐそこだ」と述べ、スピーチの最後には参加者からのスタンディングオベーションで幕を閉じた。
オプラ・ウィンフリーとはどう女性なのか、今回は彼女の生い立ちと彼女がもたらしている影響力についてご紹介致します。
オプラ・ウィンフリーとは
オプラ・ウィンフリー(Oprah Winfrey)は1954年生まれのアメリカ合衆国テレビ番組の司会者兼プロデューサー、実業家です。司会を務める番組「オプラ・ウィンフリー・ショー」はアメリカのトーク番組史上最高の番組であると評価され、多数の賞を受賞しています。
現在、アメリカで最も裕福なアフリカ系アメリカ人と言われており、アメリカの歴史で最も偉大な黒人の慈善家としても有名です。また、2006年にバラク・オバマ大統領就任における功労者の一人でもあります。オプラ・ウィンフリーの詳細についてお知りになりたい方は下記ウィキペディアをご参照ください。
オプラ・ウィンフリーの生い立ち
現在の素晴らしい功績とは違い、オプラ・ウィンフリーの生い立ちは非常に過酷なものでした。10代のカップルの元に生まれたオプラは、ミシシッピ州で生まれ育ちますが、子供時代を元を転々として育っています。9歳から親戚に強姦されるなどの性的虐待を受け、14歳で妊娠し、出産。産まれた子供は1週間後に病院で亡くなるという辛い過去があります。
その後父親に引き取られた後、猛勉強の末に奨学金を得てテネシー州立大学(Tennessee State University)で学びます。この頃から既にラジオに出演していたオプラは、テレビやラジオの司会の経験を積み始め、現在へ繋がっています。
オプラ・ウィンフリーの影響力
オプラ・フィンフリーは、非常に影響力を持ったテレビ司会者の1人として知られています。最近ではアメリカ合衆国の次期大統領候補になるのでは、と言われているほどです。笑い話の例としては、数年前にスイスでショッピングをした際に、お店の店員に「数百万円するそのバックを見せて」と依頼したところ「あなたには無理」といって見せてもらえなかったことを、TVで発言し、スイス政府が謝罪するという珍事がありました。
2018年ゴールデングローブ賞でのスピーチ
2018年1月7日に行われたゴールデングローブ賞でのスピーチの詳細は、下記BCCニュースをご覧ください。
BCCニュース ゴールデングローブ賞、性的暴力や抑圧に抗議する式典に
まとめ
- オプラ・ウィンフリーはアメリカ合衆国テレビ番組の司会者兼プロデューサー、実業家。アフリカ系アメリカ黒人の中で最もお金持ちの一人。
- オプラ・ウィンフリーは非常に影響力のある女性で、オバマ大統領誕生に貢献した過去のみならず。次期大統領かともいわれる女性である。
日本でもセクハラやパワハラ問題はあり、仕返しが恐ろしくて黙っている女性たちが数多くいると言われています。この問題はアメリカ合衆国だけではなく、世界中が抱える深刻な問題です。黙っていては何も変わらないことを、勇気ある行動が人の人生にも良い影響をもたらすことを、今回出来事やオプラウィンフリーのスピーチを通して、学んでいきたいですね。
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