チャールズ皇太子が独身時代の頃から不倫を続けていたといわれる、チャールズ皇太子の現在の妻カミラ夫人。チャールズ皇太子がダイアナ妃と結婚後も不倫を続けていたことが特に人々の反感を買い、ダイアナ妃は薄幸短命な王妃として、歴史に名を残りました。世間から不倫のバッシングを受けながらも、彼女の人柄や家族に対する姿勢には、定評があります。今回は、カミラ夫人は本当はどんな人なのか、現在に至るまでの軌跡とその魅力について、みていきます。
カミラ夫人はどんな人?
カミラ夫人とは?
カミラ夫人は1947年生まれの女性で、現在のイギリス皇太子(チャールズ)の王妃です。コウェールズ公妃またはーンウォール公爵夫人カミラ(Camilla, Duchess of Cornwall)とも呼ばれています。チャールズ皇太子と正式に結婚して、約17年になる2022年現在。カミラ夫人は75歳に。
チャールズ皇太子とコーンウォール侯爵夫人カミラが初めて出会ったのは、今から50年以上前の1971年の夏。ふたりはすぐに意気投合し、機会があるごとに一緒に過ごしたと言われていますが、二人が夫婦となるまでに、30年もの歳月が費やされました。その間、不倫、数々のスキャンダル、離婚、悲しい事件が、人々の記憶に残っています。なぜ二人は出会ってすぐに結婚しなかったのかと思う人もいるかもしれませんが、二人の事情は大変複雑であった、と関係者は証言しています。
なぜ二人は若い頃に結婚しなかったのか?
まずはタイミング。チャールズ皇太子とカミラ夫人は、共通の友人であるチリ人歴史家、ルシア・サンタ・クルスを通じて出会いました。カミラ夫人は、チャールズ皇太子に怖気づいたり、こびへつらったり、ご機嫌取りすることがなく、堂々とした雰囲気の魅力的な女性であったと言います。
その後、二人はポロの試合で頻繁に会い、後にチャールズ皇太子の叔父であるマウントバッテン公が所有する邸宅で、頻繁に会うようになりましたが、当時イギリス海軍に属していたチャールズ皇太子は、1973年初めに任務の為に英国を離れます。任務期間は1年弱でしたが、カミラ夫人に自分の気持ちをきちんと伝えていなかった、と言います。つまり、カミラ夫人はチャールズ皇太子の本心を知らないまま、長年の恋であった、アンドリュー・パーカー・ボウルズと復縁し、結婚。
アンドリュー・パーカー・ボウルズは当時25歳で、近衛騎兵隊に属する美形の隊員で、当時17歳のカミラにとって大変魅力的で、夢中になったといいます。アンドリューはやや浮気性なところがあり、二人の関係は不安定であった為、カミラとしてはチャールズ皇太子に出会いの場を広げたのでしょう。
人は愛のみでは生きていけないものですが、王室ならなおさら。イギリス王室は伝統と格式を重んじる家で、50年前は現在よりもずっと様々な制約があった、と言われています。当時のしきたりにより、自分たちが結ばれることは決してない、とそれぞれ自覚していた部分も大きいようです。例えば、カミラ夫人の祖父は貴族(男爵)でしたが、将来の王妃となるためには貴族の身分が不十分であったようです。また、王室に嫁ぐ上で、処女であることが大変重要であった為、カミラ夫人は候補から外れていました。
また子供の結婚に口を出す親はどこにでもいるもので、イギリス王室も例外ではありません。カミラの父親は、彼女とアンドリューの結婚を望んで、作戦を立てたと言われています。また、エリザベス女王も、チャールズ皇太子のために別の計画を練っていました。結果的には、エリザベス女王の思惑が成功し、チャールズ皇太子とダイアナ元妃は、1981年に結婚。二人の王子に恵まれますが、結局離婚。ダイアナ元妃は、悲劇的な事故に遭い、人生を終えます。
カミラ夫人の魅力・現在の様子
故ダイアナ元妃が自身の結婚生活が崩壊した理由として名指ししていた、チャールズ皇太子とカミラ夫人の不倫関係は、二人はもちろんイギリス国内全体に暗い影をおとしました。当時、カミラは10代だった子供2人が悪意に満ちたタブロイドの標的にならないよう、懸命に守る母親であったと言われています。現在も、息子のトム、娘のローラ、そして5人いる孫たちを大切にし、子どもたちの父親で元夫のアンドリュー・パーカー・ボウルズとも良好な関係を続けているのだとか。
カミラ夫人の一番の魅力は、家族第一を掲げる姿勢。チャールズも息子のウィリアムズ王子やエリザベス女王とも、ほぼ毎日のように電話で話をし、ヘンリー王子とメーガンが王室内でぎこちない状況であった時も力になろうとするなど、家族間でのコミュニケーションを大切にしていると言われています。
王室育ちのチャールズ皇太子が経験しなかった、家族が心から支え合い、寄り添うという健全な家族関係を構築することは、大変魅力的な人物として、現在は王室内外から再評価されています。また、あまり報道されていませんが、慈善活動にも積極的に取り組んでいると言われています。
まとめ
- カミラ夫人とチャールズ皇太子が若い頃に結婚しなかった背景は、色々複雑。
- カミラ夫人はチャールズ皇太子との不倫により、評判を落としたが、家族を大切にする魅力的な部分もある。
- 30年越しに結ばれた、チャールズ皇太子との結婚生活は、現在17年目。
今回はカミラ夫人はどんな人なのか、人生を振り返りながら、その魅力についてみていきました。他の方の人生は当事者でなければわからないものですが、長い間、誤解されたり避難されるのは、大変辛いもの。報いを受けるだけではなく、許しの精神もキリスト教にはあります。75歳といえば後期高齢者に属しますが、公に好きだと言える相手がいるというのは、素晴らしいのでは?
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