フィジー(Fiji)という国を知っていますか?フィジー共和国、通称フィジーは、オセアニアの国家で、オセアニアに位置するイギリス連邦加盟国。最も大きなビチレブ島(Viti Levu)を始め、大小300以上の島から構成される島国家です。地理的に説明するとパプアニューギニアの少し南、オーストラリアの北東方面に位置しています。
ブルック・シールズ主演の名作、映画「青い珊瑚礁」の舞台にもなったフィジー。美しい海と島を舞台にしたこの古い映画の舞台となったヤサワ(Yasawa)諸島は最も大きなビチレブ島(Viti Levu)の北西沖約90キロに位置しています。
10年以上前、私が初めて長く滞在した国がこのフィジーでした。当時、英語が流暢ではなかった私が留学先に選んだのが、フィジー共和国。生活費が日本の五分の一と費用を抑えられる、青い海が広がる南の島、日本から遠い、という3つの理由で勢いで決めてしまった留学先です。楽しい思い出がたくさんありますが、トラブルもいろいろありました。今日はフィジー留学において起きたトラブルについてご紹介します。
シャワーのトラブル
留学先の語学学校はサウスパシフィックフリーバート(South Pacific Free Bird)と呼ばれる、日本人が経営している現地の語学学校。私はこの学校が経営する学校の裏手にある一泊250円の学生寮に滞在していました。一部屋に2段ベットが二つ、4人相部屋で、シャワー、トイレ、キッチン、リビングは相部屋。仲間との共同生活は非常に楽しく、思い出深いものでしたが、一つだけトラブルがありました。それがシャワー。
フィジーという国は先進国ではありません。この学校の寮も含め、ガスが通っている家庭は限られています。これにより、何が問題になるかというと、シャワーです。シャワーのお湯は建物の屋上にあるタンクが太陽の熱により「自然に温められることによって」お湯になります。よってそのタンクが空になると、あとは普通の水が出てくるという仕組みになっている為、37℃くらいのお湯が突然、15℃くらいの水になる、というトラブルがあるのです。
留学先の寮のシャワーの順番は決まってはいませんでしたが、私は何度も水シャワーを浴びました。体もそうですが頭を洗う時、冷たいんです、本当に。現地のフィジー人はこの水シャワーを浴びるのが比較的当たり前のようです。(海に入るような感覚だと言っていました)おかげで留学を終え、日本へ帰国した時、初めて温かいシャワーのありがたみを思い知ったものです。
虫のトラブル
留学先のフィジーは熱帯気候です。よって植物が大きく育ちますが、生き物も大きいのが特徴です。虫はいたるところにいます。蜂、ゴキブリ、ヤモリ、カエル、など様々ですが、いちいち気にしていられないくらい、たくさんいます。日本から虫よけスプレー等を持ってきたとしても、対象となる虫の種類が日本と異なる為、効果がないというトラブルがあります。Aerogardという名前の青色の虫よけシリーズを現地で購入してください。
虫によっては刺された部位が腫れあがって、病院へ行かなければいけないトラブルが発生します。私の友人でも2,3人いました。蚊かアリが原因だったようです。ちなみにフィジーという国に長く滞在すると、虫に対する抵抗感が徐々になくなります。虫一匹に動じなくなる、たくましさが身に付きます。
タクシーのトラブル
留学先のフィジーでの移動手段は基本はバス、あるいはタクシーです。バスは外の景色を見ながら、降りる場所が近くなってきた時点で、窓の上に手すりのように繋がれている鈴を引っ張って音を鳴らすことで、運転手に下車を促します。日本のように音声でのアナウンスはありません。料金は指示された分を現金で運転手に渡す為、トラブルはありません。しかしながら、タクシーは違います。
タクシーの捕まえ方は日本と一緒で、手を上げれば捕まえることができます。問題は支払いです。タクシーにメーターはついていますが、時々イカサマのものがあります。実際の料金よりも多く請求されたという話を良く聞きます。一番良い方法は、タクシーに乗る前にある程度の価格交渉をすることです。同じく留学している友達あるいは現地の良識ある人からあらかじめ出発地から目的地までの所要時間や金額を聞いておくこともお勧めします
タクシーは絶対に一人で乗らないでください。夜はもちろん、昼間もです。
まとめ
- 留学先する前にフィジーでの滞在先に温かいお湯が常に使えるかどうか、確認すること
- 日本の虫よけスプレーはフィジーでは効果なし。虫でのトラブルを避ける為、現地で「Aerogard」という青色の虫よけスプレーを購入した方が良い
- タクシーを利用する際は、トラブル回避の為、乗車前に所要時間と金額を確認する。一人では乗らない方がよい。
留学先に選んだフィジーは基本的にのんびりとした国民性で、大きなトラブルに繋がることはあまりない国です。この国は私にとって印象深い国の一つで、出会った人々も目にした景色も一生忘れられない思い出になりました。別の記事で、フィジーでの留学の楽しさを紹介していく予定ですが、まずこの3つは抑えて是非、フィジーで楽しい時間を過ごしてみてくださいね。
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