毎年夏至の時期になると、世界中から4万人もの人々が、巨石から昇る朝日を見に訪れるといわれる、世界的に有名な巨石建造物「ストーンヘンジ」。円陣上に並んだ直立巨石と、それを囲む円形の外堀からなる遺跡は、世界遺産として登録されています。未だに解明されていないその存在の不思議は、多くの伝説や神話を生み、何千年にも渡って人々を魅了してきました。今回はイギリスの人気観光地「ストーンヘンジ」がいつ、誰が、何の目的で作ったのか、スピリチュアルな観点からも合わせて見ていきたいと思います。
ストーンヘンジとは
ストーンヘンジとは、世界七不思議の一つに数えられるほど、有名な巨石建造物です。円陣上に並んだ直立巨石とそれを囲む円形の外堀からなる遺跡は、世界遺産として登録されています。一体、誰が、いつ、どうやって、何の為につくったのかははっきりしておらず、現在も調査と研究が行われています。謎に包まれ神秘的なストーンヘンジは、スピリチュアルなパワースポットとしてランキング上位にあがる人気の観光地で、毎年多くの観光客が訪れる場所となっています。
どこにある？
ストーンヘンジは、イギリス南部・ソールズベリーから北西に13km程に位置する、自然豊かな草原の真ん中に突如として表れる巨大な環状列石です。
いつ作られたのか？
ストーンヘンジは、紀元前3000〜前1500年頃、3つの年代を経て造営されたと考えられています。最大で50トンにもなるサーセンストーン（珪質砂岩）は、約30km離れたマールバラ・ダウンズからコロとテコを使って運び出されたもので、立石と横石は穴に突起をかませる方法で固定され、横石同士は溝で繋ぎ合わされています。その内側の同心円状に並べられた玄武岩はさらに古く、サウスウェールズのプレセリの丘からはるばる運ばれたと考えられています。
誰が作ったのか？
ストーンヘンジの近くに埋葬された遺体のDNA分析から、イギリス以外の場所から海を超えて来た人々により作られた、と考えられています。地中海沿岸の地域から来たギリシャ・ローマ・エジプト人、幻の民アトランティス人、デンマーク人、ケルト人など、多くの説がありますが、未だにはっきりしたことは解明されていません。
何の為に作られたのか？
作られた年代や建造方法について次第に解明されつつあるストーンヘンジですが、造られた目的は依然として謎のままです。ケルト民族によるドルイド教の祭祀場説に始まって、天文台説、暦説、王の墓説、埋葬場所、宇宙人によるUFOの発着場説まで諸説あります。
ストーンヘンジが紀元前8000年から7000年の間、儀式に使用されていたことを示す証拠があること、紀元前3000年から2300年にかけて150以上の火葬埋葬が行われ、英国最大の墓地であったことも大方解明されています。
なぜ、スピリチュアルな場所として人気があるのか？
ストーンヘンジの石の配置は太陽の動きと関係があり、天体観測の仕組みがあることが、特に夏至の日には、朝日が中央の巨石に向かって真っすぐと差し込むことがわかっており、現在では古代の人々の太陽に対する信仰説が有力です。こういった観点から、地球と宇宙をも結ぶ神秘的なパワーに満ちていると考えられている為、スピリチュアルな点から、近年はパワースポットともなっています。
まとめ
- ストーンヘンジは紀元前3000年頃に、海の向こうの人々（ギリシャ・ローマ人など）によって作れら始めた、と言われている。
- ストーンヘンジを作った目的は未だ不明。太陽信仰説が有力。
- 現在は世界遺産・パワースポットとして、イギリスで人気の観光地の一つ。
筆者もイギリスに渡った際、ストーンヘンジを訪れたことがあります。バスに揺られて緑の丘や羊を眺めていると、突然そこに石の集まりが見えてくるのは、なんとも不思議な光景でした。当時、海外ドラマ「アウトランダー」が始まった頃で、石が我々の常識を超えた、時を超える回廊になっているのであろうかと、スピリチュアルな感覚になったのを覚えています。
ペルーのマチュピチュ、ナスカの地上絵、イースター島のモアイ、エジプトのピラミッドなど、私たちの星には未だに解明されていない、神秘的な遺跡がたくさんあります。いずれも異国の地ですが、自然豊かな田舎にあるイギリスの世界遺産、一度訪れてみてはいかがですか？
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