スウェーデン人の気質・傾向・考え方:いいところ・悪いところと問題点

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近年国際化が広まる中、スウェーデン人の同僚や友人を持つ人も増えてきているかと思います。日本と外国の間には、言葉の壁だけではなく文化の壁もあります。一言で外国人といっても、国により気質や傾向、考え方は大きく異なります。これまで様々な国籍の方との接点がありますが、スウェーデン人を理解するのには時間を要しました。今回は、いいところ、悪いところを踏まえたスウェーデン人の傾向・気質・考え方から、一緒に仕事をする上での問題点や彼らとうまくやっていく方法について、ご紹介します。

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スウェーデン人の気質・傾向

スウェーデン人は、温和で優しい気質の方々です。闘争心が強く他人を蹴落として、自分の目的達成の為に何かを行うという考え方や傾向はあまりありません。ただ、日本人やドイツ人のように、勤勉で仕事重視の生活ではなく、あくまでも仕事とプライベートのバランスを重視する考え方が大半です。また、女性も男性も育休をよく取る傾向があります。子育てという我が子と過ごす時間は、仕事以上に大切だという意識があります。「子供のお迎えがあるから、今日は早上がり」とかよくあります。

スウェーデン出身の友人によると、「スウェーデンは過去数百年、他の国から侵略されたことがなく、危機意識が極めて低い。自然災害もほとんどない為、何かが起きる前に行動して予防しようとか、様々な場面を想定して対策をとるということ自体、しないし得意ではない。」と言われたことがあります。

こういった点に不安を感じるスウェーデンの若者が、日本の大学に留学した際、一番すごいと感じるのが、日本の危機管理能力だそう。よって、万が一を想定したアクションをスウェーデン人に依頼・相談したり、ディスカッションしても、それを理解できないということです。私も同様の経験をしたことが、幾度もありました。

2020年に発生したコロナ問題でのスウェーデンの対応に、世界各国から様々なコメントがありました。良し悪しに対する吟味や詮索はここではしませんが、科学や論理的思考は極めて低い、ということを認識しました。これは、科学を専門とする人々からすると一目瞭然で、マスコミのように事実を根拠に一般人にわかりやすく伝える仕事をする人々からも、理解するのは容易でした。

信頼関係の築き方

直接面識があったり、頻繁に行き来のある人に、親しみを覚えますが、スウェーデン人は基本的に人見知りで、社交的な気質ではありません。基本的に他者との距離感を大事にしています。ズカズカとプライベートに踏み込んでくる人は好みません。また、友人とはいえ踏み込みすぎない関係をとる人が多いです。

感情を表に出さないようにする傾向がある為、淡々とした、ロボットのような印象を与えます。楽しいのか怒っているのかわからず、感情の抑揚が激しいお国の方から見ると、慣れるまでイライラします。

仕事の特徴

仕事に対する考え方

仕事はというと、言われたことはしますが、言われなければしません。KPIに基づいて、自分のやるべき任務や業務を忠実に行いますが、それを応用することにより、ビジネスの発展性がある、あるいは他部署と連携することにより新事業を開拓できる、といった自主的な行動や、クリエイティブな活動は行いません。

KPIから外れる仕事は、収入にも自身の評価にも繋がらない為、無駄だと考えています。誰かあるいは他部署からお願いされたりした場合、愛想良く「OK!」と返答はしますが、実際に行動することはあまりなく、「他の優先業務に時間を費やして、手が回らない」「すっかり忘れていた」などと様々な理由を添えて、また愛想良く「リマインド、ありがとう」と言いますが、やはり行動には移しません。

メールを送っても最初のメールにすぐ返信することは少ないです。2、3回リマインドをして、ようやく回答がありますが、こちらの質問に回答していない内容であるのが特徴です。悪気はないのですが、相手の立場に立って「困っているのだろうから、力になってあげよう」とか「期限に間に合うように、努力をして対処しよう」といった具合に、相手の期待や信頼の為に、自分が一生懸命取り組んで対応しよう、という思考回路や文化がないのです。

プレゼンでの発表・発言

スウェーデン人のプレゼンを見たことがある人ならお気づきかと思いますが、画面いっぱいに文字が張り巡らされています。プレゼンを聞くというよりも、「プレゼンの資料を目で追っている」「スクリーン上でビジネス書を読んでいる感じ」といった方が正確で、一見美しく淡々とプレゼンを行っているように見えますが、プレゼンの主旨を効果的に伝えたり、参加者からの質疑応答に的確に回答しているかというと、そうではありません。

核をついた質問に回答することはあまりなく、はぐらかしたり、違う方向性に持っていったりする傾向があります。プレゼンで話す内容は練習して上辺ではできるようになっても、その内容を熟知しているわけではないのだ、というのが周囲から見られたり、意図的にはぐらかす陰険さを感じる人も多く、すっきりしないのが特徴です。

これは企業を中心としたビジネスに限らず、スウェーデン政府や有識者のメディアでの発言からも同様な傾向があり、他の国籍のジャーナリストたちでさえも、質問に対する回答が得られず苛立ちを表したり、困惑したりする様子が、2020年に発生したコロナ問題でも報道された為、国民性あるいは文化的なものだと読み取れます。

会社・職場の傾向・問題点

出世・キャリアパスに対する考え方

スウェーデンは上下関係がなく、フラットな組織構造が多いのが特徴です。会社により企業文化は多少異なるかもしれませんが、知識や経験が豊富な有能な人材が、第三者からの推薦により出世をする、というのはありません。自ら名乗りを挙げない限り、半永久的に同じポジションです。

例えば、同じポジションの二人の男性がいます。一人は50代のベテラン営業、もう一人は30代の若手営業。30代の若手営業が、自分のポジションに不満を抱き、上のポジションあるいは他の部署に移動したい、とリクエストを出すと受理されます。後任が採用され着任した後で、ということではなく、すぐに移動することもあります。

それにより、同じ部署の他のメンバーに負担がかかったり、顧客の迷惑となり信頼を失ったり、会社の営業成績に影響が出るかも、といった考えは浮かびません。行動予測・危険予測という考え方が元々存在しない、あるいは能力的に低いのが問題点です。

マネジメント・経営陣の傾向

同じ会社の中にいるからといって、マネジメントチーム同士あるいは経営陣同士が、きちんとコミュニケーションしているわけではありません。例えば、営業部のトップが社長や他部署に確認せず独断で承認し、現場の営業が顧客への商談を進めていたにも関わらず、社長が不採用にしたという笑い話があります。

とても愚かな話ですが、会社の上層部とはいえ、物事を筋道立てて進めたり、社内のコンセンサスをとった上で指示を出したりという、一見当たり前なことに落とし穴があるのが、スウェーデン。なぜそんな能力も経験もスキルもない人間が、そのポジションなのかとため息をついてしまいますが、人や物事の本質を見極めて対処をする、といったことができず、履歴書に基づいたポジションや経験年数をもとに人を採用している為、人材ハズレの確率も高いのが問題点。

例えば、アメリカの企業などは、優秀な人材を発掘・採用・長期雇用する為に、キャリアアップの方法や福利厚生、年収、長期雇用となった場合のメリット、リフレッシュ休暇など様々な方法を試みます。スウェーデンの企業は、スウェーデン在住の人々には何らかの対処をしますが、国外の従業員はアメリカであれイギリス・EUであれ、アジアであれ、時に犬扱いしてしまうのが問題点。馬鹿にしているのかと怒りを顕にする人もいますが、相手の状況を予測し考える能力がない為、本当に悪気はないと思われます。

スウェーデン人のいいところ

良い点としては、何か物事に取り組む際、「相談の上、双方合意の上で」という文化はあります。これは、スウェーデンに限らず、スカンジナビア・北欧諸国(ノルウェー、フィンランド、デンマーク)などで共通する考え方。双方合意の上でという意識は美しいのですが、実際には一方から他方への提案に対し、合意するかしないか、という形であって、ディベートのようなスタイルではありません。

また、スウェーデン人が時間や約束を守らないことに罪悪感がない為、こちらもゆるく対応しても責められることはありません。顧客重視の仕事や人生から、自分の人生をまず大切にするという考え方が定着し、他者に振り回されることが少なくなります。これはスウェーデン人から学ぶべき、いいところです。

他国からみたスウェーデン

国際社会からみたスウェーデンの評価は高いです。英語を公用語として取り入れていることと、税金を活用した教育システムや福祉レベルが高いこと、資金をもっていることが背景に挙げられます。特に、スウェーデンは投資家が多い国として知られています。お金を持っている為、会社の経営陣(投資家)になる人が多いということです。また、EUはもちろんアメリカを始めとする国々へも出資をしている為、西洋諸国の白人の方々はスウェーデンのことを悪く言わないのは、こういった背景もあるようです。

まとめ

  • 相手の状況を思いやって対処をするという考え方はない。
  • スウェーデン人は温和で内気な気質、仕事と人生のバランスを重要視するのがよいところ。
  • リスクマネジメント・論理思考が得意ではないのが、一緒に仕事をする上での問題点。

スウェーデン人は背が高く、細身の金髪の方が大勢います。穏やかで話しかけやすい雰囲気もあり、日本人に似ている部分もあります。そういった共通点をうまく活用し、違いを上手く受け止めて対処をしていけば、きっと素晴らしいパートナーになることでしょう。

※筆者自身の経験と事実を元に、述べております。一部主観が入っておりますこと、ご了承くださいませ。スウェーデンの方と上手く渡り歩く為のヒントが見つかれば幸いです。

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