アクセサリーは毎日の生活に華を添えてくれるもの。ところが、久しぶりにシルバーやゴールドのアクセサリーをつけようとしたら黒くなっている、そんな経験はあるのではないでしょうか?布で拭く、ネットで調べると重曹水・炭酸水・アルコールが良いなど、様々な情報が飛び交っていますが、どの方法が一番良いのか。今回はアクセサリーのお手入れ方法について、みていきたいと思います。
黒ずみの原因は何か?
黒ずみの原因はアクセサリーの種類で異なりますが、シルバーの場合、人体の皮脂や空気中に微量に含まれる硫化水素が原因です。シルバーの成分と反応した硫化水素が黒ずんだ薄い膜となって表面を覆っているのです(硫化反応)。腐食ではないため、きちんと落とせば元の輝きを取り戻します。
ゴールドの場合はその純度によって変色の度合いが異なります。例えば、75%が純金であるK18は、残り25%に含まれる別の金属(銀や銅など)が硫化反応してしまうのです。金はシルバーよりもデリケートな為、丁寧に扱う必要があります。
安価で手に入るシルバー・ゴールドのメッキですが、お手入れしても黒ずみが落ちないことがあります。それはメッキが剥がれている為です。残念ながらお手入れではカバーできません。新しいものを購入するか、アクセサリー専門のリフォーム業者さんでメッキ加工をしてもらう必要があります。
アクセサリーの黒ずみを落とす方法
銀と銀メッキは判別が難しく、手入れの方法も異なります。銀のアクセサリーには通常、「sterling Silver」「(silver)925」などの表記が刻印されています。銀の場合、硫黄温泉に行くと、硫化作用により黒ずみます。アクセサリーの黒ずみを落とす一般的な方法は、下記の通り。
重曹を使う手入れ方法
容器にアルミホイルを敷き、重曹を小さじ1杯入れ、お湯を入れます。そこに黒ずんたアクセサリーを入れましょう。お湯の温度は高い方が効果を発揮します。黒ずみの程度にもよりますが、10分ほど漬けておくと、きれいになっているのがわかります。
炭酸水を使う手入れ方法
アクセサリーを炭酸水に浸けておくだけのお手軽な方法です。炭酸ガスの細かい泡が繊細に汚れを落としてくれます。アサヒのウィルキンソンなどで大丈夫です。黒ずみや汚れが軽いうちは、手軽にできるお手入れ方法です。
お酢と塩を使う手入れ方法
適当な容器にお酢と塩の量を同程度(1:1)でよく混ぜたものを入れ、そこにサビのついたアクセサリーを浸します。サビが取れたら、中性洗剤で酢の成分を落とし、柔らかい布で水分を拭き取ります。
【補足】歯磨き粉を使って黒ずみをゴシゴシこする方法がありますが、金とメッキにはおすすめしません。また、アルコールを布に染み込ませて黒ずみを落とす方法がありますが、メッキ類のアクセサリーに使うと、メッキが剥がれるおそれがある為、おすすめしません。
まとめ
- シルバーや金などのアクセサリーのお手入れは、重曹水や炭酸水を使う方法が一般的。
- 黒ずみ落としだけでなく、サビ落としを目的とするなら、酢入りの塩水。
シルバーやゴールドのアクセサリーの黒ずみは避けにくいものですが、手入れの他に、保管方法に気を配ると良いです。空気に極力触れないようにする、使用後表面についた汚れを拭く、アクセサリー同士が接触しないようにする、など。頻繁に装着するものであれば、ひとつひとつ柔らかい布で包み仕切りを作っておくだけでも劣化防止に効果的です。アクセサリーをつけて、素敵な毎日をお過ごし下さい。
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