強い人が知っている、社内政治に勝つ為の秘策

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会社あるいは組織に属していると、誰もが直面する社内政治。社内政治に強い人もいますが、大半の人は下手。プレゼンは上手だし、真面目で温和な性格、向上心もあり努力しているにもかかわらず、なぜ自分よりもあの人の方が・・・。社内政治に強い人は一体何が優れているのか?今回は社内政治に勝つ為のスキルと方法、心構えについてみていきたいと思います。

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なぜ社内政治が必要なのか?

社内政治がビジネスマンにとって必要なのは、自分の考えを正当化する為です。立派なプレゼンを行っても、正論を述べても、上司あるいは経営陣を前に、敗北するのはよくあること。彼らの前では、大学やビジネススクール、ビジネス書で学んだことは、残念ながらあまり通用しないのが現実です。

社会の理不尽や不条理に不満を掲げ、仕事上がりにビールを片手に、その不満を同僚や家族に言ったところで、何も変わりません。一歩社会に出ると、人は学校の先生や家族のように、平等には扱ってくれません。日本は、平等に扱われるというのが当たり前、という雰囲気がありますが、この地球上そんな良い国はほとんどなく、この世が不平等であることを理解し、それに対処していくことが成功への道、となります。

勉強する目的は、学校で良い点を取り、試験をパスする為ではありません。この社会のあり方を理解し、自分自身を理解し、どう振る舞えば成功あるいは幸せになれるのか、その為に必要なスキルを身につけ、逆境や失敗をもパワーに変えて、自身の考えを正当化することができる力を持つ人が、社内政治に強い人として、社会で頭角を現していきます。

社内政治に勝つ為に必要なスキルとは?

社内政治に強い人=嫌なヤツ、調子がいいヤツ、ズルいヤツ、と思う人も少なからずいるかと思いますが、社内政治に強い人は感情をコントロールできる人です。感情がない・冷たい人ではなく、感情に振り回されない人です。物事を実行する為に、時に強引に進めるその背景には、勝つ為のいくつかのスキルが必要になります。

  • 社内調整力:関係者に反対されず、協力してもらえる力
  • 部下掌握力:自分の指示に部下を従わせる力
  • 上司懐柔力:上司との関係を良好に保ち、協力してもらえる力
  • 社内人脈力:味方を多くし、協力してもらえる力
  • 権力操縦力:経営陣との関係を強くし、話を通す力
  • 社外人脈力:業界関係者(有識者や権力者など、影響力をもつ人物)との繋がり

プレゼン力、パブリックスピーチ(公の場での公演)、ライティングスキル(文章力)、論理思考、ディベート(討論)、ネゴシエーション(交渉)、コンプロマイス(折衝力)といった、人を納得させたり、自分の意見を押し通したり、あるいは落し所を探って妥協したり、といったスキルは不可欠です。

社内政治に強い人は、必ず上司に自分を認めさせる力があります。上司が有能か無能か、いい人か意地悪な人か、は関係ありません。上司が自分を必要と感じて歩み寄ってくる形です。またライバルを含めた周囲の人間に、自分を認めさせる力もあります。自分が上司である場合、部下が指示通りに動くようにし、信賞必罰を元にマネジメントしていきます。

社内政治は、自分の利益はもちろん、チーム全体、さらには会社の利益、国際社会で戦い勝つ為の利益、になるのであれば、否定されるべきものではないはずです。

社内政治力を発揮するための実際の方法?

社内政治で勝つ為に、具体的に何をすればいいのか?いくつかの戦略があります。

同盟を組む

対立する相手の動きを阻止する為、同じ敵を持つもの同士で同盟を組む。

情報による撹乱

相手側の評判を落とし、力を削ぐために、相手側のネガティブなうわさ、情報を社内で意図的に流す。

多数決

民主主義の国では、多数決が重用されます。会議で自分の考えに同意するメンバーを増やす為、事前に自身の信念や背景を相手に伝えて揺さぶりをかけ、勝率が上がるようにします。

兵糧攻め

相手の動きを封じ込める為に、相手が必要とする資源の供給先と共同し、ストップします。例えば、お金であれば経理部、人であれば人事部、情報であれば広報・マーケティング・ITなど。

経営陣からの圧力

会社の経営陣の指示により、相手を動かす方法。人事異動などがあります。

自分に人を動かす権限があれば簡単ですが、そうではない立場の場合、人を動かすのは容易ではありません。自分の思う通りに物事を進める上司を納得させるには、単独でのアプローチは無意味。逆に下手に動けば、刃向かっているとみなされるリスクがあります。社内政治が強い人は、上司との関係が強い他の同僚、関係部門などのキーパーソンを巻き込み、グループとして上司を納得させるように行動する、といったやり方をとります。

上司と部下の関係は永遠の課題。以前、韓非子の思想に基づく上司と部下の関係について、書いた記事がありますので、合わせてご参考ください。

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まとめ

  • 社内政治に強い人は、自身の感情をコントロールし、社会の不平等さを受け止めて対処している。
  • 社内政治に勝つ為には、必要なスキルを磨き、効果的な戦略を通し、経験値を積む。
  • 失敗してもくじけない。

社内政治は、人間が地球上にある限り、どこの世界でも繰り広げられています。アングロサクソン系の国々(アメリカ・イギリス・オーストラリア、など)は、相手よりも自分の意見を押し通すことは良いこととされ、社内政治をゲーム感覚で捉えている所があり、社内政治に強い人が多い傾向があります。学生時代、運動部に所属していた人が重宝されるというのは、こういった打たれ強さからきているものです。知識や知恵と、対人間との相互作用は、別のスキル。社内政治で培われる勝つスキルは、人生の他の場面でも、きっと役に立つはず。そう気づくのは、ずっと後のことなのですが。

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